自分で決めたがり、あまり言うことを聞かない部下。うまい対応の仕方とは?

あなたの部下の中に、プライドが高く、あまり言うことを聞かない人はいませんか。
この記事では、このようなタイプの部下をコーチングして伸ばすコツをいくつかご紹介します。
コツをおさえて、部下が日々やる気を持って動けるようにしていきましょう。

 

Q 自分で何でも決めたがって、あまり言うことを聞きたがらない部下への、うまい対応の仕方が知りたいです。

A 部下の気持ちを乗せながら仕事を任せることがおすすめです。

部下の中にはプライドが高く、何でも自分で決めたがる人がいます。社長などにも多いタイプですが、あまり人の話を聞かず、自分のペースで決断したいと思っています。穏やかな性格をしておらず、他人に恐れられたり、距離を置かれることもしばしばあります。

今回は、このようなタイプの部下にコーチングして伸ばすコツをいくつかご紹介します。

 

〇とにかく仕事を任せる

自分で何でも決めたがる部下を無理にコントロールしようとしてもうまくいきません。反発して余計に動かなくなるだけです。

そこで、とにかく仕事を任せることをおすすめします。自分で決めたいという気持ちがあるので、その気持ちを尊重するというわけです。一度仕事を任せたらとやかく言わず、部下のやりたいようにさせてみましょう。スムーズに経験を積み、実力を伸ばすことができます。

仕事の任せ方ですが、丸投げではなく、例えば「A、B、Cというやり方があるが、どれが適当か」というように聞くやり方があります。こちらから方向性を提示しつつ、最終的には部下に決断させるわけです。

もちろん部下がうまくやれないこともあります。その場合は、他の項目のコツを参考にして、うまくサポートしてあげてください。

 

〇目標を決める

自分で何でも決めたがるタイプの部下は、目標があると自分でいろいろ考えて動いてくれます。ですから、できるだけ目標を決めて、部下のモチベーションが上がるようにしましょう。

「売り上げは○○が目標」や「ライバル社を超える企画を作って欲しい」といった言い方をすることによって、ゴールを示して自分で考えられる環境を用意するわけです。

自分で考えることができれば、部下は生き生きとして仕事に取り組みますから、部下がイマイチやる気がなく動いてくれないときに有効です。

 

〇理由をつけて動いてもらう

部下にしてもらいたいことがある、今の方法はまずいからやり方を変えて欲しい、といったときに、強制的に動かしてはいけません。「人に決められた」「自分の自由を奪われた」などと部下は思い、反発するようになります。

そこで、理由をつけて話すことをおすすめします。「〇〇という理由でこれをして欲しい」「今の方法はこういう理由でまずいから、〇〇という方法にするのはどうか、または代替案を考えてくれないか」という言い方をするのが一例です。

強制的に動かすのではなく、きちんと理由を話して部下に納得して自分で動いてもらうという流れを作ります。部下が自分で動こうという気持ちにするのがコツです。

 

〇安易に褒めない

言うことを聞かない部下の機嫌を取るために、安易に褒めることはありませんか。確かに褒めることはコミュニケーションとして重要ですし、褒められることで自分から動くようになる人もいます。

しかし、何でも自分で決めたがるタイプの部下は、褒めることはNGです。「どうして褒めるのか」「自分の方が下に見られている感じがする」と思われてしまう可能性があるからです。

このタイプの部下は直接褒めずに、事実や自分が感じていることを伝えるといいでしょう。

「先月は一番の契約数だったね、とても助かったよ」「新企画、スムーズに進んでいるらしいね。みんな楽しそうだよ」などが例です。こういう言い方なら、部下も誇りに感じて、仕事のモチベーションを上げてくれるでしょう。

 

〇教えて欲しいという姿勢で話す

自分で決めたがり言うことを聞かない部下は、上司とのコミュニケーションを最低限にしようとします。自然と、報告する内容も言葉が少なく、上司としては情報が足りないと感じます。

そこで情報が足りないと言ったり、質問をたくさんしたりすると、文句を言われているように感じて、部下のモチベーションが下がります。面倒だと思い、余計にコミュニケーションが減ってしまうのです。

そこで、相手の言葉に感謝しつつ、もっと詳しく教えて欲しいという姿勢で話すようにしましょう。

「なるほど、それは大事だ。もう少し詳しく知りたいから、ちょっと教えてくれないか。」というような言い方をすることで、部下は自分から説明してくれます。

相手の情報が足りないと言わず、もっと知りたいから教えて欲しいと言うことがポイントです。

 

〇まとめ

今回は、自分で何でも決めたがってあまり言うことを聞きたがらない部下へのコーチングのコツをご紹介しました。

このタイプの部下は上司の反感を買いやすく、上司側も押さえつけようとしてしまいがちです。

そうではなく、部下の気持ちを乗せる方向性でアプローチしてみてください。今回の内容を参考にして、部下がやる気を持って動けるようにしましょう。

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