わかりやすいプレゼン資料のデザイン 配置デザイン編

この記事では、「わかりやすいプレゼン資料のデザイン」として、特に配置デザインのコツについてご紹介します。
デザイナーのような専門的な知識は必要ありません。
きちんとコツをおさえて、プレゼン資料の質を高めていきましょう。

Q プレゼンの資料のデザインで、どのように図表を配置すればいいのかよくわかりません。コツを教えてください。

A プレゼンの資料の配置デザインは、読み手が一目で理解できるかどうかがポイントです。

プレゼンの資料は、何を書くかということだけではなく、どう魅せるのかということも大切です。せっかくいいことを書いていたとしても、読みにくいスライドだと、内容を理解してもらうことができなくなってしまいます。

そのような不本意な結果を避けるためにも、今回はプレゼンの資料の配置デザインのコツについてご紹介します。

 

〇文字と図表の関係が一目でわかるようにする

まず、文字と図表の関係が一目でわかるようにしてください。
例えば、文字で売り上げ100%向上と書いて、隣に関係ないグラフがあると、読み手は混乱しますよね。文字で売り上げ100%向上と書いたら、隣には売り上げを比較したグラフが書いてあるのが普通です。

こう言われると当たり前に感じますし、文字と関係ない図表を近くに書くわけがないと思うでしょう。しかし、スライドに様々な情報を詰め込もうとし、仕方なくその文字と別の話のグラフが隣に配置されるということが起きることがあります。

例を挙げると、売り上げの文字の近くに、売り上げのグラフも、別の話のグラフも書いてあるという状況です。作成者は、売り上げのグラフがどちらか一瞬で区別できると考えるのですが、初めて読む人は一瞬では判別できず混乱することがあります。
説明すれば伝わるでしょうが、ちょっとわかりにくいと感じますし、小さなストレスになります。

小さなストレスが積み重なると、イライラに変わり、素直にプレゼンの話を聞けなくなってしまいます。人は感情に影響を受ける生き物です。ご機嫌なら相手の言うことを聞こうと思いますが、不機嫌だと相手の言うことに納得したくなくなる傾向があります。

このような小さなストレスを与えることが、プレゼン失敗につながってしまいます。読み手が快適に内容を読み取れるデザインにすることが、プレゼン成功の秘訣だと言っても過言ではありません。

文字と図表を配置したときは、本当にこれで理解できるのか、もっとスマートな配置の仕方がないか、よく考えましょう。横並びのものを縦並びにするとか、余白をとるなど、ちょっとした工夫で見やすくなることがあります。

〇図の大きさをそろえる

プレゼンの資料で図を載せる人は、図の大きさをそろえるようにしてください。
些細なことですが、並べている図の大きさが微妙にずれていると、気持ち悪いと感じてしまいます。特に神経質な人は、どうして大きさをそろえないのかと思ってしまい、内容が頭に入らなくなります。

図の大きさをそろえることは、見栄えを良くするだけではなく、読み手に余計なことを考えさせない意味があるのです。枠の大きさがずれていないか、配置が左右上下変にずれていないかなど、一通りチェックするようにしましょう。

〇バラバラ配置は避ける

テンプレートのように綺麗にそろった配置は、とても見やすいですよね。しかし、作る方としてはシンプル過ぎておもしろくないと考えてしまうことがあります。そこでやりがちなのが、図表や言葉を無駄にずらして配置するということです。

明確な意図があるなら構いません。その方が見やすくなるとか、アクセントが出て読み手が集中するようになると自信を持って言えるなら、気にしなくていいでしょう。

しかし、なんとなくカッコいいからとか、ちょっとバラバラにした方がオシャレに思ったからという理由で配置をずらすことはやめましょう。配置は、きちんと意図を持ってやることが大事です。
適当な文章を書かないのと同じで、適当な配置もNGです。

〇縦は縦 横は横でそろえる

図表の配置は、縦、横をきちんとそろえてください。これは物理的な配置だけではなく、内容も同じです。縦はこういう項目で、横はこういう基準で図を配置していると説明できる必要があります。

例えば縦は春、夏、秋、冬の売り上げ、横は商品名2つというようにそろえて図を作るという感じです。 一般的に、比較するものは横に並べるとわかりやすいと言われていますので、そのように配置することをおすすめします。

〇余白はあった方がいい

スライドで図表や文字を配置するとき、余白を作るようにしてください。余白をなくして情報を詰めた方がいいように感じる人もいるでしょうが、それはあまりおすすめできません。書いている方は安心しますが、読み手は一気に情報を与えられることになり、読みにくいと感じてしまいます。

余白はあって当然、むしろ余白があった方がいいくらいの感覚で配置バランスを考えるといいでしょう。

〇初めて見る人が理解できるのかチェックする

一通り配置デザインが終わったら、もう一度スライドをチェックしてください。考えるポイントは、初見で内容が理解できるかということです。誤解を与える配置になっていないか、よく検討しましょう。誰がどう見ても一目でわかる配置にすることが大切です。

〇まとめ

いかがでしたでしょうか。
コツ自体は、専門的なもの、技術的に難しいものではありませんよね。
一つ一つチェックしながら、資料の質を高めて行きましょう。

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