部下の話をよく聴いてコーチングにつなげたい。気をつけるポイントとは?

部下の話をじっくり聴いてコーチングを行いたいと考えていても、なかなか満足してもらえるように聴くことは難しいですよね。
この記事では、部下の話を聴くときの注意点についてご紹介しています。
注意点をおさえ、スムーズにコーチングを行えるようにしていきましょう。

 

Q 部下の話をよく聴いてコーチングにつなげたいと思っています。何か気を付けることはありますか。

A あります。

部下の話を聴く行為はとても大事で、決して軽視できるものではありません。コーチングでは相手の話を聴くことが基本です。じっくりと話を聴いて部下が満足するように努力する必要があります。

部下の話を聴くことができれば、そのままコーチングにつなげることができます。逆に言えば、部下の話をじっくりと聴くことができない人は、部下にコーチングをすることはできません。それだけ部下の話を聴くということは大事なことなのです。

今回は、部下の話を聴くときの注意点についてご紹介します。以下のことに気を付けながら部下の話を聴くことができるようになれば、スムーズにコーチングを行うことができるでしょう。

 

〇部下に興味を持つ

まずは部下に興味を持ってください。どういう価値観を持っていて、どんなことを好むのか知ろうとしてください。興味がない相手の話を聴こうと思っても、うまく聴けないものです。部下の話を聴くためには、部下のことを知りたいという気持ちを持つことが大事です。

部下に興味が出れば、自然とあなたの方から部下に話しかけたいと思うようになるでしょう。また、部下の方も、あなたが部下に興味を持ち、心理的な距離を縮めようとしてくれていることを感じ取るので、話をしようという気になってくれるというメリットもあります。

 

〇部下の話を聴く姿勢を見せる

部下の話を聴くときは、何かをやりながら聞くのではなく、できるだけ部下だけに集中してじっくりと話を聴いてあげることが大事です。

何か作業をしているときに部下が話しかけてきたら、手を止めて話を聴くようにしてください。そうすることで、部下に上司にきちんと相手をしてもらえた、話を聴いてもらえたという印象を持ってもらえるようになります。
ちゃんと話を聴く上司だと思われることができたら成功です。部下に信頼され、様々な話をするという仲になることができるでしょう。部下だからと軽視せず、誠実な気持ちを持って相手をする姿勢を示すことが大事です。

 

〇部下の話を中断しない

部下の話を聴くときは、できるだけ中断しないようにしましょう。何か用件があっても後回しにしてもらい、部下の話に集中してください。緊急の場合は仕方ありませんが、可能な限り部下の話に集中することをおすすめします。

なぜなら、下手に中断すると、部下が気を使って早めに話を切り上げようとするからです。表向きはもう大丈夫、気が済んだと部下は言いますが、内心では無自覚に不満が溜まり、物足りなさを感じていることが多いです。

あらかじめ時間を決めておけば、部下がダラダラと話すようなこともありません。5分でも10分でもいいので、その時間は部下に集中するようにしてください。

 

〇部下はどう思っているのか聞く

部下が何かについて報告してきたら、その件について部下自身は何を考えているのか聞きましょう。また、部下が考えや感じていることを話したら、その話をじっくりと聴いてあげて受け止めることが大切です。

報告に対してこちらがすぐに話すのではなく、部下はどう思っているのか、また、こちらに何を聞きたいのか、どうして欲しいと思っているのか聞いてから、思っていることを話すようにしましょう。

仕事の報告や相談では、まず相手がどう思っているのか知る気持ちが大事なんです。事実だけ聞くことは、部下の話を聴いているとは言えません。部下の気持ちを聴いて受け止めることが、話を聴くということなのです。

 

〇話を聴くタイミングはいろいろあることを頭に入れておく

一日の中で部下の話を聴くタイミング、部下と話をするタイミングは、いろいろあります。朝礼後、昼休み前後、終業後など、自分と部下が比較的落ち着いており、全く慌てていないタイミングを狙って話すといいでしょう。

また、一日単位でなくても、長い目で見たときに部下と話をするのに適したタイミングがあります。部下が携わっているプロジェクトが終わったタイミングとか、比較的仕事が少ない時期などがわかりやすい例です。

一日単位でも、長い目でも、部下と改まって話をするときは、二人の余裕があるときを狙って話をするようにしてください。お互い話に集中することができ、あなたが部下の話をじっくり聴くことが可能になります。

 

〇話をただ聞けばいいというわけではない

部下の話は、単純に聞けばいいというものではありません。相手の気持ちを汲み取り、受け止め、その上で言葉を返すことが大事なのです。

部下に興味を持ち、誠実な気持ちを持って部下の話を聴くようにしましょう。そうすることで話がスムーズになり、今後のコーチングに生かすことができるようになります。

 

〇まとめ

いかがでしたでしょうか。
誰でもできる話を聴くという行為ですが、軽視できるものではなく、むしろ最重要と言っても過言ではありません。
今回ご紹介した内容を参考にして、部下の話をじっくりと聴き、スムーズにコーチングを行えるようにしていきましょう。

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