人と話すとき、私たちはその人の言葉遣いだけではなく、そのほかの様々な要素から受け取る印象を決めています。
この記事では、人と話すときにいい印象を与えるためのコツについてご紹介しています。
コツをおさえて改善に取り組み、ワンランク上のコミュニケーションスキルを身につけましょう。
目次
Q 話す内容以外の要素が人の印象を決定づけると聞きました。どういったことに気を付ければいいのか教えてください。
A私たちが相手の印象を決めるのは、その人の言葉遣いだけではなく、目で見た情報や声のトーンなどの要因も含めます。
そのため、相手と円滑なコミュニケーションを取るためには、話題以外のことにも気を使う必要があるのです。
そこで今回は、人と話すときにいい印象を与えるためのコツについてご紹介します。
〇自分の表情をチェックする
人と話すときに重要なのが、自分の表情です。話し方や話す内容には気を配るのに、自分の表情は適当だという人がとても多いです。どうにでもなるとか、自分は大丈夫などと思っていることが多いんですね。
しかし、自分の表情は自分からは見えず、自分が思っているものと現実にギャップがある可能性があります。自分では楽しく話しているつもりでも、相手にはムスッとして話しているように見えて感じが悪いということがあるんですね。
そこで、人とコミュニケーションを取るときは、自分の表情を良くすることを意識してください。普段から鏡を見て自分でチェックするとか、友達に見てもらう、録画して自分で見てみるなどして、いい表情をすることができるかチェックしましょう。
・額を上げて目を大きく見せる
いい印象を与える表情のコツは、額を上げて目を大きく見せることです。目を大きい方が、相手は好意的に感じる傾向があるからです。目を開けて顔全体を明るくするイメージで話すといいでしょう。
・笑顔を意識して口角を上げる
仏頂面の人と笑顔の人、どちらと話したいかと言われれば、笑顔の人と話したいと多くの人は考えるでしょう。
同じことを言っていたとしても、仏頂面の人が言うのと笑顔の人が言うのでは、相手の受け取り方が全く異なってしまいます。やはりムスッとした表情や真顔の人は、相手に変な圧力を与えてしまうんですね。
そこで、人と話すときは口角を上げて笑顔になるようにしてください。笑顔は敵意がないことを示して相手を安心させるのと同時に、その場の雰囲気を和ませる効果があります。また、人は好意を返したくなる傾向がありますから、こちらが笑顔になることによって、相手もこちらに好意的に接してくれる可能性が高まります。
・相手にきちんと視線を合わせる
人と話すときは、できるだけ相手に視線を合わせるようにしましょう。ただし、あまりにも相手の目を見つめ続けていると、相手に変な圧力を与えてしまいます。適度に視線を逸らしつつ、相手を見ながら話すといいでしょう。相手の口元辺りを見るイメージだとちょうどいいです。
〇仕草に問題がないかチェックする
人と話すときは、自分の表情以外に、仕草にも問題がないかチェックしてください。自然体のつもりでも、癖などで圧があるジェスチャーをしていることがあります。ここでは、仕草や振る舞いのチェックポイントを解説します。
・相づちを適宜入れる
黙って相手の話を聞いても、相手は自分の話を聞いてもらえているのかよくわかりません。ただ話を聞くだけではなく相手が「聞いてもらえている！」と感じるようにすることが大切なのです。
そこで、相づちを適宜入れて話を聞くようにしてください。相づちは「うん」「そうなんですね」などと言って頷くだけではなく、納得したような雰囲気を出す、驚いたように軽く目を見開くといったリアクションも含めて考えてください。
体全体を使って相づちをして、話のリズムを作ってあげることがポイントです。
・腕組みなど拒否のジェスチャーをしていないかチェック
人は、無意識に拒否のジェスチャーをしていることがあります。腕組み、椅子を離して座る、体をよそに向けて視線を合わせないなどですね。自分が圧力があるなとか、感じが悪いなと思うジェスチャーを思い出せばわかりやすいでしょう。
例に挙げた腕組みなどは、癖で無意識にやっている人はとても多いです。自分では拒否のつもりがなくても、相手は否定的に見えるということがあるので、気を付けるようにしてください。可能なら周りの人に聞いて、自分の振る舞いを改善しましょう。
・猫背になっていないかチェック
自分の姿勢をチェックすることも大事です。特に猫背はだらしない印象を与えますし、イマイチ頼りないと思われてしまいます。相手に信頼されなくなることもあるので、背筋を伸ばして姿勢を良くするようにしましょう。
〇声の調子を整える
人と話すときに無視できないのが、声の調子です。ぼそぼそと小さな声で話されたら、そこに気がいってしまって、話の内容が頭に入りません。また、大きすぎる声だと相手に威圧感を与えてしまうという問題も出てきます。
相手や場所に合わせて、適切な声の大きさを出して、はきはきした声で話すことを意識してください。活舌に自信がない人は、発声練習をして活舌を良くする努力も必要です。
〇まとめ
表情、仕草、声の調子の3つを意識して改善することができれば、あなたのコミュニケーションスキルがスキルがワンランクアップすることでしょう。自分にできることがあれば、すぐにでも改善に取り組んでみてください。
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